合宿のご案内に戻る 当日の流れ・例題イメージ

赤木医科器械株式会社 様|AIワークフロー 1day合宿

業務を書き出すところから、
自分でワークフローを組めるところまで。

当日のスケジュールと、ワーク例題のイメージ

この合宿では、御社メンバー自身が手を動かします。 最初の1時間はAIの話をせずに、自分の担当業務を書き出すワークから始め、全員が同じものを作る例題を2本はさみ、最後に各自のテーマで1本組み上げます。 例題は、御社でいちばん手を取られている「受信物(FAX・メール)の仕分け・命名」と「仕入先見積の突き合わせ(名寄せ・価格チェック)」を題材にしています。

時間 9:00–18:00 形式 1社貸切・オフライン(御社オンサイト/倉敷・岡山) 講師 片川 良平(3名体制で伴走)

1この1日の組み立て

参加される方のAI経験には幅があります。いきなり完成形のワークフローを組みにいくと、 途中で手が止まったまま1日が終わる方が出かねません。 そこで、積み上げの順序を明確にした3段階に組み立てています。

TODAY'S DESIGN

1本の完成品を見せる日ではなく、
作り方が身につく日にします。

STEP 01
業務を書き出す
AIの話はまだしません。紙と付箋で、いまの受信〜仕分け〜見積〜転記の流れを書き出します。きれいな図に清書することは目的にせず、時間を取られている箇所に印を付けるところまでです。
午前・45分/ワーク
STEP 02
例題を2本、一緒に作る
n8nとAIで、全員が同じものを作ります。①受信物を読み取って仕分け・命名する ②仕入先見積と自社品番を突き合わせる。手順書のとおりに進めて、型を体に入れます。
午前・155分/ハンズオン
STEP 03
自分の業務で1本組む
朝に書き出したフローから題材を選び、例題と同じ型で自分で組みます。詰まったところは講師(3名)が一緒に入ります。1日でいちばん長く時間を取るのがここです。
午後・165分/ワーク

この順番にしている理由

STEP 01を最初に置いたのは、これが他社様でも最も反応が良いワークだからです。 AIから入ると「で、うちの何に使えるのか」が最後まで曖昧なまま終わります。 先に業務を書き出しておくと、その後に出てくる機能ひとつひとつが「あの工程に使える」と結びつきます。

例題2本を「全員で同じものを作る」形にしたのも意図的です。 いきなり自分のテーマで作ると、題材選びとツール操作を同時に覚えることになり負荷が高すぎます。 題材を固定して手順だけに集中する時間を先に取り、そのうえで1日でいちばん長い165分を STEP 03 に充てています。

2当日のスケジュール

手を動かす時間を合計で約6時間確保しています。そのうち165分を午後の応用ワークに充てました。 実習 の付いたコマは全員がPCを開いて作業します。 全員同じ は、講師と同じ画面を見ながら同じものを作るコマです。

時間段階内容
8:45–9:00受付
受付・PCの確認
ブラウザが動けば大丈夫です。販売管理システムやメールソフトの設定は今日は使いません。当日の立ち上がりで時間を落とさないための時間です。
9:00–9:15導入
オープニング|ワークフローの考え方
本日の地図に加えて、「AIを使う」と「AIに働かせる」は何が違うのかをお話しします。人がやっている作業を「入口・処理・出口」に分け、処理の部分をAIに渡す——今日つくるものは、例題も応用ワークもすべてこの形です。
9:15–10:00STEP 01
業務フローを書き出す実習
受信物の受け取りから、仕分け・命名・見積・転記までを、ホワイトボード(または模造紙)と付箋に書き出します。誰が・何を見て・何を作って・誰に渡すかを1工程ずつ分けて書きます。清書は目的にせず、時間がかかる箇所・特定の人しか分からない箇所に印を付けるところまでです。
10:00–10:10
休憩
10:10–10:25ステップ0
AIに一度触ってみる実習
ならし運転です。AIのチャット画面に、御社に実際に届いた注文・見積依頼のメール(またはFAXの文面)を1件そのまま貼って、要点を3行で出させます。15分だけ。「もうこれくらいはできる」を全員が一度体験します。
10:25–11:35STEP 02
例題1|受信物を読み取って、仕分け・命名する実習全員同じ
n8nとAIで、ノード4つの小さなワークフローを組みます。受信物(FAX/メール)を貼り付けると、取引先・書類種別・日付などが読み取られ、命名ルールでファイル名が付き、一覧に1行追加されます。御社が着手中のテーマを、全員が“作り方”ごと体験します。
11:35–11:45
休憩
11:45–12:55STEP 02
例題2|仕入先見積と自社品番を突き合わせて、食い違いだけ出させる実習全員同じ
仕入先見積の品番・単価と、自社の品番マスター/最新単価を突き合わせ、商品名を正式名称に名寄せしつつ、単価違い・廃番/後継だけを「要確認」に出します。ここが本日いちばん議論が深くなる時間です。
12:55–13:40
昼食
午前に出た論点を、雑談ベースで詰める時間としてお使いください。
13:40–16:25STEP 03
応用ワーク|自分の業務で1本組む実習
本日の本番です。1日でいちばん長い165分をここに。朝に書き出したフローから題材を1つ選び、例題と同じ型で組みます。テーマ候補はこちらでご用意しますが、ご自身の業務からお選びいただいて構いません。講師(3名)が会場に入り、手が止まった方には一緒に入ります。
16:25–16:35
休憩
16:35–17:10共有
作ったものを見せ合う
1人2〜3分で、何を作ったか・どこで詰まったかを共有します。他の方が別の業務で同じ型を使っているのを見ることが、社内展開のいちばんの材料になります。
17:10–17:40締め
AIに任せる/人が必ず見る、の線を1枚にまとめる
1日を通して出てきた「ここはAIに任せてよかった」「ここは人が見ないと危ない」を、項目ごとに3段階で仕分けて1枚に落とします。他の業務にもそのまま当てはめられる判断基準になります。
17:40–18:00締め
クロージング|明日から何をするか
当日使ったプロンプトとワークフローをお渡しし、明日から30日・90日で何をするかをお伝えして終わります。

3例題1|受信物を読み取って、仕分け・命名する

10:25–11:35/70分。n8n と AI と Google スプレッドシートを使います。 全員が講師と同じ画面を見ながら、同じものを作ります。使うノードは4つだけ。 御社がいま着手している「受信フォルダを定期的に読み取って振り分ける」仕組みの“中身”にあたる部分です。

この例題は「仮の内容」です

下記の取引先・書類などは、すべて説明用の仮の例で、御社の実データではありません。当日は御社の実物(実際の受信物)に置き換えて進めます。ここでは、AIワークフローの作り方(型)のイメージとしてご覧ください。

例題1でつくるワークフロー(n8n)

1受信物を貼り付ける画面をつくるフォームFAXの文面・メール本文を貼り付ける(またはPDFを置く)入力画面が、n8n の中にできます。基幹やメールソフトとの接続は不要です。
2AIに読ませて、項目を抜き出させるAI取引先名・書類種別(注文/見積依頼/納品書/請求書)・日付・件名・品目・担当。決まった形で出させます。
3命名ルールでファイル名を整える整形「日付_取引先_書類種別_件名」のような御社の命名ルールに沿って、ファイル名と振り分け先フォルダを決めます。
一覧に1行追加される/フォルダが決まるスプレッドシートが開いた状態で実行すると、目の前で行が増え、振り分け先と新しいファイル名が決まります。ここまでで完成です。
人が用意する AIが処理する 結果
WORK|例題1進め方10:25–11:35
1-Aまず、動くところまで一気に進める(35分)

n8nの画面を初めて見る方がほとんどだと思いますので、ノードを置く・つなぐ・実行するという操作そのものを、ここで覚えていただきます。ワークフローは手順書からコピーして貼り付けるだけで組み上がるようにしてあります。プロンプトも用意したものをそのまま使います。まず動くものを見る、が先です。

使う資料:仮の受信物(注文FAX/見積依頼メール など・全員同じ)
1-Bいろんな受信物を入れて、仕分けを育てる(15分)

同じ手順で、書類種別の違う受信物(注文・見積依頼・納品書・請求書)を入れます。数行並ぶと、どの項目が安定して取れて、どの書類で迷いやすいかが一目で分かります。「この取引先はこの様式」といった御社ならではのクセも見えてきます。

1-C御社の命名ルールを書き足して、精度を上げる(20分)

ここが本題です。用意したままのプロンプトだと、命名や仕分けがいくつか揺れます。「日付が和暦のまま」「取引先名が略称のまま」「見積依頼と注文の区別が曖昧」——といった具体的なズレを、新人に教えるときと同じ具体さで指示に書き足していきます。AIに指示を出すとは、この地味な書き足しの積み重ねである——これを体感していただくのが、この20分の目的です。

4例題2|仕入先見積と自社品番を突き合わせて、食い違いだけ出させる

11:45–12:55/70分。例題1が「読み取り・仕分け」なら、例題2は「名寄せ+照合」です。 ノードの置き方・つなぎ方は例題1と同じなので、操作を覚え直す必要はありません。新しく覚えるのは「2つの入力を扱う」と「条件で枝を分ける」の2つだけです。

なぜ、仕入先見積の突き合わせなのか

医療器械は品目が多く、価格改定が頻繁で、品番も廃番・後継への切り替わりが起きます。 さらに仕入先と自社では商品名の表記が違うため、自社見積に移すときに販売管理マスターの正式名称へ名寄せする手間もかかります。 これを1件ずつ目視で追えば、人の目では追いきれないのが当然です。

当日は、仕入先見積と自社の品番マスター/最新単価を突き合わせ、 商品名を名寄せしつつ、単価違い・廃番/後継・入数のズレだけを「要確認」に出させます。 架空のサンプルでは「AIすごいですね」で終わりますが、御社の実物だと議論が具体的になります。

例題2でつくるワークフロー(例題1に足していきます)

1仕入先見積と自社品番マスターを貼り付けるEdit Fields見積明細と、自社の品番マスター(抜粋)。2つの入力を扱う形を、ここで覚えていただきます。
2品番ごとに、見積とマスターを並べる(名寄せ)AI品番・品名・単価・入数・単位・後継品番。仕入先とマスターで呼び名が違っても、同じ品番として並べ、商品名を正式名称に揃えさせます。
3一致・不一致・片方にしかない、で仕分けるAIどちらが正しいかは言わせません。「違っている」という事実だけを報告させます。
4不一致の件数で枝分かれさせる分岐0件なら「確認不要」、1件以上なら「要確認リスト」。条件によって処理を分ける操作を、ここで覚えていただきます。
人は、食い違った品番だけを見る全明細を目で追うのではなく、AIが「食い違う」と言った品番だけを見ます。ここが本日の山場です。
名寄せ済みの自社見積ドラフト+要確認リストが出てくる別の見積を貼れば、同じチェックがそのまま走ります。
人が用意する AIが処理する 人が判断する 結果
WORK|例題2進め方11:45–12:55
2-Aまず、品番を並べて名寄せするところまで(25分)

いきなり「チェックして」とは言いません。まず見積とマスターから同じ品番を抜き出して、左右に並べ、商品名を正式名称に揃えさせるところまで作ります。つまずくのは、仕入先とマスターで品番・名称の書き方が違う点です。どう書けばAIが「同じ品番」として扱ってくれるかを、その場で試行錯誤していただきます。

使う資料:仮の仕入先見積 / 自社品番マスター(抜粋)(全員同じ)
2-B「本当の間違い」と「実は正しい」を見分ける(25分) ← 本日の本題

単価チェックでいちばん大事な論点です。AIは、運用上は正しいものまで「不一致」と言ってきます。これを放置すると「毎回たくさん警告が出るから、もう見なくなる」という、いちばん危ない状態になります。

AIに任せてよいもの ・単価が改定前の古い価格のまま
・見積の品番が廃番で、後継品番がある
・入数・単位の取り違え(箱/ケース/本)
人の目が最も滑りやすく、AIが最も強い領域です。
人が決めるべきもの ・得意先ごとの特価で、標準単価と違う
・同一品のグレード・付属構成違い
・セット品番と単品番の呼び分け
AIは「不一致」と報告しますが、運用上は正しい場合があります。

実際に出てきた「実は正しい不一致」を見ながら、「これは無視してよい」というルールをプロンプトに書き足していきます。この作業が、そのまま夕方の「AIに任せる/人が必ず見る」の1枚につながります。

2-C別の見積で試して、通用するか確かめる(20分)

調整したものを、そのまま別の仕入先・別分野の見積に当ててみます。扱う分野が変わると(医療器械 → 理化学 → 介護用品)、そのままでは通用しない箇所が出ます。1件で完成させたものが他でどこまで使えるか——この確かめ方が、持ち帰ってからの精度の上げ方そのものになります。

使う資料:別分野の仕入先見積 / 別のマスター抜粋

5応用ワーク|自分の業務で1本組む

13:40–16:25/165分。本日の本番です。朝に書き出した業務フローを見ながら題材を1つ選び、例題1・2で覚えた型で組みます。 ご自身の業務からお選びいただくのがいちばんですが、決めきれない場合のために候補をご用意しました。 いずれも外部システム(販売管理)との接続が不要で、1日の中で扱いやすい範囲に絞っています。

仕入先見積 → 自社見積ドラフト
例題2で名寄せした明細から、自社の見積書フォーマットに沿ったドラフトを作らせます。手打ちの転記と名称統一をまとめて肩代わりさせる、いちばん効く一本です。
あいまいな品名 → 品番の特定アシスト
「いつものあの処置用の◯◯」のようなあいまいな注文文言から、品番の候補を提示させます。特定の人に集中している“頭の中の知識”をAIに肩代わりさせ、新人でも品番にたどり着けるように。
価格改定通知 → 最新単価の反映
メーカーの改定通知(PDF/Excel)を読ませ、自社品番と突合して最新単価の反映案を作ります。例題2の照合を、価格改定対応にそのまま当てた一本です。
得意先への納期回答・連絡メール
案件の状況メモを貼ると、得意先に送る納期回答・連絡の文面ができます。御社の定型文と署名の形まで再現させます。件数が多い作業の典型です。
売れ筋の集計・区分けの下ごしらえ
売上データをAIに区分け・名寄せ・集計させ、「分析目的で残っていない」状態から、売れ筋・得意先別の動きを見える化する入口を作ります。
請求前の突合チェック
月次の締めで、請求データと受注/見積を突き合わせ、金額・数量の食い違いや請求漏れだけを出します。例題2の「照合」を請求の定型処理に当てた一本です。

6今回扱う範囲と、扱わない範囲

何をやらないかを先に決めておくことが、成果を左右します。

IN SCOPE
当日、手を動かして作るもの
情報を人が貼り付けるところから始まり、AIが読み取り・名寄せ・照合・作成し、人が確認するところまで。ここに時間を集中させます。
  • 業務フローの書き出しと、AI候補の洗い出し
  • 受信物を読み取って、仕分け・命名する
  • 仕入先見積と自社品番を突き合わせ、名寄せ+食い違い抽出
  • 各自のテーマで1本組む
  • AIに任せる/人が必ず見るの線引き
OUT OF SCOPE
当日は扱わないもの
外部システムとの自動接続は行いません。中身(AIへの指示と判断の線引き)を先に作るのが狙いです。
  • 販売管理システムへの自動書き込み
  • メール・FAXの自動受信との接続(自動起動)
  • スキャン書類の大量一括処理
  • いずれも後日、別途ご相談させてください

外部との接続を今日やらない理由

「受信物が届いたら自動で動き出す」形は最終形です。ただ、そこをつなぐには接続権限と社内決裁が必要で、合宿当日にその判断をするのは無理があります。今日つくるのは「中身」です。AIへの指示文と、どこを人が見るかの線。この2つさえできていれば、入口を「人が貼り付ける」から「自動で受け取る」に、出口を「シート」から「販売管理取込」に差し替えるのは、後からでも難しくありません。順番として、中身が先です。

7事前にご準備いただきたいもの

当日の立ち上がりで時間を落とさないため、事前のご準備をお願いします。ご負担の大きいものはありません。

お願い実際の受信物(FAX・メール)を数件例題1の題材にします。注文・見積依頼・納品書など種別の違うものが数件あると、仕分けの練習になります。取引先名は当日その場だけの利用で、資料には残しません。
お願い仕入先見積を数点+自社の品番マスター(抜粋)例題2の突き合わせ・名寄せに使います。よく扱う分野の抜粋で構いません。改定前後の単価が分かるものがあると、より実務的になります。
お願い参加者の方のPCブラウザが動けば大丈夫です。今回は販売管理・メールとの接続は行いませんので、社内の権限申請は不要です。
お願い参加者の方のAIアカウント(ChatGPT/Claude 等)当日は、お一人ずつのAIアカウントを使って手を動かします。既にお持ちのChatGPT(Codex)アカウントがそのまま使えます。事前にご登録いただけると当日スムーズです(手順の案内をお送りします)。
ご確認当日扱うデータの、社外への持ち出し可否取引先名・単価などが含まれます。どこまで扱ってよいかの線引きを事前に決めさせてください。当日その場で迷わないよう、先に押さえておきたい点です。
弊社手配n8nの環境、Google スプレッドシートの接続、付箋・模造紙など当日お使いいただくワークフロー環境とワーク用の道具は、弊社側でご用意し、設定を済ませた状態でお渡しします。御社でのインストール・権限申請は不要です。

本資料について

本資料は、これまでの打ち合わせでうかがった御社の業務(受信物の仕分け・命名、仕入先見積の転記、価格改定の多い見積、売れ筋分析、各自の独学)をもとに組み立てたたたき台(仮案)です。 進め方・時間配分・扱う例題について、難しそうなところ、逆に物足りないところがあればお聞かせください。 いただいたご意見と、お預かりする実物を反映して、確定版としてお出しします。