赤木医科器械株式会社 様|AIワークフロー 1day合宿
当日のスケジュールと、ワーク例題のイメージ
この合宿では、御社メンバー自身が手を動かします。 最初の1時間はAIの話をせずに、自分の担当業務を書き出すワークから始め、全員が同じものを作る例題を2本はさみ、最後に各自のテーマで1本組み上げます。 例題は、御社でいちばん手を取られている「受信物(FAX・メール)の仕分け・命名」と「仕入先見積の突き合わせ(名寄せ・価格チェック)」を題材にしています。
参加される方のAI経験には幅があります。いきなり完成形のワークフローを組みにいくと、 途中で手が止まったまま1日が終わる方が出かねません。 そこで、積み上げの順序を明確にした3段階に組み立てています。
TODAY'S DESIGN
1本の完成品を見せる日ではなく、
作り方が身につく日にします。
この順番にしている理由
STEP 01を最初に置いたのは、これが他社様でも最も反応が良いワークだからです。 AIから入ると「で、うちの何に使えるのか」が最後まで曖昧なまま終わります。 先に業務を書き出しておくと、その後に出てくる機能ひとつひとつが「あの工程に使える」と結びつきます。
例題2本を「全員で同じものを作る」形にしたのも意図的です。 いきなり自分のテーマで作ると、題材選びとツール操作を同時に覚えることになり負荷が高すぎます。 題材を固定して手順だけに集中する時間を先に取り、そのうえで1日でいちばん長い165分を STEP 03 に充てています。
手を動かす時間を合計で約6時間確保しています。そのうち165分を午後の応用ワークに充てました。 実習 の付いたコマは全員がPCを開いて作業します。 全員同じ は、講師と同じ画面を見ながら同じものを作るコマです。
| 時間 | 段階 | 内容 |
|---|---|---|
| 8:45–9:00 | 受付 | 受付・PCの確認 ブラウザが動けば大丈夫です。販売管理システムやメールソフトの設定は今日は使いません。当日の立ち上がりで時間を落とさないための時間です。 |
| 9:00–9:15 | 導入 | オープニング|ワークフローの考え方 本日の地図に加えて、「AIを使う」と「AIに働かせる」は何が違うのかをお話しします。人がやっている作業を「入口・処理・出口」に分け、処理の部分をAIに渡す——今日つくるものは、例題も応用ワークもすべてこの形です。 |
| 9:15–10:00 | STEP 01 | 業務フローを書き出す実習 受信物の受け取りから、仕分け・命名・見積・転記までを、ホワイトボード(または模造紙)と付箋に書き出します。誰が・何を見て・何を作って・誰に渡すかを1工程ずつ分けて書きます。清書は目的にせず、時間がかかる箇所・特定の人しか分からない箇所に印を付けるところまでです。 |
| 10:00–10:10 | 休憩 | |
| 10:10–10:25 | ステップ0 | AIに一度触ってみる実習 ならし運転です。AIのチャット画面に、御社に実際に届いた注文・見積依頼のメール(またはFAXの文面)を1件そのまま貼って、要点を3行で出させます。15分だけ。「もうこれくらいはできる」を全員が一度体験します。 |
| 10:25–11:35 | STEP 02 | 例題1|受信物を読み取って、仕分け・命名する実習全員同じ n8nとAIで、ノード4つの小さなワークフローを組みます。受信物(FAX/メール)を貼り付けると、取引先・書類種別・日付などが読み取られ、命名ルールでファイル名が付き、一覧に1行追加されます。御社が着手中のテーマを、全員が“作り方”ごと体験します。 |
| 11:35–11:45 | 休憩 | |
| 11:45–12:55 | STEP 02 | 例題2|仕入先見積と自社品番を突き合わせて、食い違いだけ出させる実習全員同じ 仕入先見積の品番・単価と、自社の品番マスター/最新単価を突き合わせ、商品名を正式名称に名寄せしつつ、単価違い・廃番/後継だけを「要確認」に出します。ここが本日いちばん議論が深くなる時間です。 |
| 12:55–13:40 | 昼食 午前に出た論点を、雑談ベースで詰める時間としてお使いください。 | |
| 13:40–16:25 | STEP 03 | 応用ワーク|自分の業務で1本組む実習 本日の本番です。1日でいちばん長い165分をここに。朝に書き出したフローから題材を1つ選び、例題と同じ型で組みます。テーマ候補はこちらでご用意しますが、ご自身の業務からお選びいただいて構いません。講師(3名)が会場に入り、手が止まった方には一緒に入ります。 |
| 16:25–16:35 | 休憩 | |
| 16:35–17:10 | 共有 | 作ったものを見せ合う 1人2〜3分で、何を作ったか・どこで詰まったかを共有します。他の方が別の業務で同じ型を使っているのを見ることが、社内展開のいちばんの材料になります。 |
| 17:10–17:40 | 締め | AIに任せる/人が必ず見る、の線を1枚にまとめる 1日を通して出てきた「ここはAIに任せてよかった」「ここは人が見ないと危ない」を、項目ごとに3段階で仕分けて1枚に落とします。他の業務にもそのまま当てはめられる判断基準になります。 |
| 17:40–18:00 | 締め | クロージング|明日から何をするか 当日使ったプロンプトとワークフローをお渡しし、明日から30日・90日で何をするかをお伝えして終わります。 |
10:25–11:35/70分。n8n と AI と Google スプレッドシートを使います。 全員が講師と同じ画面を見ながら、同じものを作ります。使うノードは4つだけ。 御社がいま着手している「受信フォルダを定期的に読み取って振り分ける」仕組みの“中身”にあたる部分です。
この例題は「仮の内容」です
下記の取引先・書類などは、すべて説明用の仮の例で、御社の実データではありません。当日は御社の実物(実際の受信物)に置き換えて進めます。ここでは、AIワークフローの作り方(型)のイメージとしてご覧ください。
例題1でつくるワークフロー(n8n)
n8nの画面を初めて見る方がほとんどだと思いますので、ノードを置く・つなぐ・実行するという操作そのものを、ここで覚えていただきます。ワークフローは手順書からコピーして貼り付けるだけで組み上がるようにしてあります。プロンプトも用意したものをそのまま使います。まず動くものを見る、が先です。
同じ手順で、書類種別の違う受信物(注文・見積依頼・納品書・請求書)を入れます。数行並ぶと、どの項目が安定して取れて、どの書類で迷いやすいかが一目で分かります。「この取引先はこの様式」といった御社ならではのクセも見えてきます。
ここが本題です。用意したままのプロンプトだと、命名や仕分けがいくつか揺れます。「日付が和暦のまま」「取引先名が略称のまま」「見積依頼と注文の区別が曖昧」——といった具体的なズレを、新人に教えるときと同じ具体さで指示に書き足していきます。AIに指示を出すとは、この地味な書き足しの積み重ねである——これを体感していただくのが、この20分の目的です。
11:45–12:55/70分。例題1が「読み取り・仕分け」なら、例題2は「名寄せ+照合」です。 ノードの置き方・つなぎ方は例題1と同じなので、操作を覚え直す必要はありません。新しく覚えるのは「2つの入力を扱う」と「条件で枝を分ける」の2つだけです。
なぜ、仕入先見積の突き合わせなのか
医療器械は品目が多く、価格改定が頻繁で、品番も廃番・後継への切り替わりが起きます。 さらに仕入先と自社では商品名の表記が違うため、自社見積に移すときに販売管理マスターの正式名称へ名寄せする手間もかかります。 これを1件ずつ目視で追えば、人の目では追いきれないのが当然です。
当日は、仕入先見積と自社の品番マスター/最新単価を突き合わせ、 商品名を名寄せしつつ、単価違い・廃番/後継・入数のズレだけを「要確認」に出させます。 架空のサンプルでは「AIすごいですね」で終わりますが、御社の実物だと議論が具体的になります。
例題2でつくるワークフロー(例題1に足していきます)
いきなり「チェックして」とは言いません。まず見積とマスターから同じ品番を抜き出して、左右に並べ、商品名を正式名称に揃えさせるところまで作ります。つまずくのは、仕入先とマスターで品番・名称の書き方が違う点です。どう書けばAIが「同じ品番」として扱ってくれるかを、その場で試行錯誤していただきます。
単価チェックでいちばん大事な論点です。AIは、運用上は正しいものまで「不一致」と言ってきます。これを放置すると「毎回たくさん警告が出るから、もう見なくなる」という、いちばん危ない状態になります。
実際に出てきた「実は正しい不一致」を見ながら、「これは無視してよい」というルールをプロンプトに書き足していきます。この作業が、そのまま夕方の「AIに任せる/人が必ず見る」の1枚につながります。
調整したものを、そのまま別の仕入先・別分野の見積に当ててみます。扱う分野が変わると(医療器械 → 理化学 → 介護用品)、そのままでは通用しない箇所が出ます。1件で完成させたものが他でどこまで使えるか——この確かめ方が、持ち帰ってからの精度の上げ方そのものになります。
13:40–16:25/165分。本日の本番です。朝に書き出した業務フローを見ながら題材を1つ選び、例題1・2で覚えた型で組みます。 ご自身の業務からお選びいただくのがいちばんですが、決めきれない場合のために候補をご用意しました。 いずれも外部システム(販売管理)との接続が不要で、1日の中で扱いやすい範囲に絞っています。
何をやらないかを先に決めておくことが、成果を左右します。
外部との接続を今日やらない理由
「受信物が届いたら自動で動き出す」形は最終形です。ただ、そこをつなぐには接続権限と社内決裁が必要で、合宿当日にその判断をするのは無理があります。今日つくるのは「中身」です。AIへの指示文と、どこを人が見るかの線。この2つさえできていれば、入口を「人が貼り付ける」から「自動で受け取る」に、出口を「シート」から「販売管理取込」に差し替えるのは、後からでも難しくありません。順番として、中身が先です。
当日の立ち上がりで時間を落とさないため、事前のご準備をお願いします。ご負担の大きいものはありません。
本資料について
本資料は、これまでの打ち合わせでうかがった御社の業務(受信物の仕分け・命名、仕入先見積の転記、価格改定の多い見積、売れ筋分析、各自の独学)をもとに組み立てたたたき台(仮案)です。 進め方・時間配分・扱う例題について、難しそうなところ、逆に物足りないところがあればお聞かせください。 いただいたご意見と、お預かりする実物を反映して、確定版としてお出しします。